上の写真はカーサで使用している断熱材(エコ断ボードー外壁用)です。
今日は断熱性能・防火性能のお話ではなく、制震(制振)の機能について
です。
カーサの家は在来軸組工法に構造用合板と補強金物で耐震性能を確保
しています。また2階の床版は28㎜の合板で水平耐力を補強しています。
通常これだけでも充分な耐震性はあるのですが、写真のエコ断ボードにも
意外なほど実は制震力が秘められているのです。
軸組にこのボードだけを張って耐震力を実験したことがあるのですが、
横に写っている75㎜のステープルとボード自体のがっちり組まれる本実
(本ざね)構造によってすごい粘りがあるのです。
ムニューと粘って踏んばるのでなかなか壊れません。
残念ながら今の国交省の基準にはステープルの評価がありませんので
単体での壁の倍率の認定は頂けませんでしたが、これが+アルファで制震
力として働けばかなりのものだと思っております。
粘って、しかも強いカーサの家のお話でした。